■ Kintoとは?

Kintoは、Ethereumのスケーラビリティ問題や高いガス代といった制約を解決するために設計された、EVM互換のLayer2ネットワークです。主に金融機関や規制準拠を重視するユーザーに向けて構築されており、KYC(Know Your Customer)強制化とオンチェーン保険機能を持つ点が大きな特徴です。
また、KintoはModular Architecture(モジュラー構造)を採用し、以下の構成になりたっています。
- Settlement Layer:Ethereum L1を基盤とする安全な決済レイヤー
- Data Availability:オフチェーン保存とZK証明の組み合わせを使用予定
- Execution Layer:独自のKinto EVMでトランザクションを処理
この構成によりコンプライアンス対応を前提としたプロダクトの迅速な開発が可能になり、Settlement、Data Availability、Executionの機能を分離することで、柔軟かつ効率的な取引環境を提供し、規制に準拠しつつもDeFiの利便性を損なわない設計となっています。
そしてKintoはDEXかCEXか?については、厳密にはDEX(分散型取引所)でもCEX(中央集権型取引所)でもなく「規制準拠型のLayer2ブロックチェーンプラットフォーム」となっています。
ただしKinto上に実装されている「Kinto Exchange」は、以下の特徴からDEXに分類されます。
- オンチェーンでトレードが実行される
- 自己管理型ウォレットを使用
- オープンソース設計、透明性重視
- KYCが必要
つまり、Kintoネットワーク=Layer2インフラ(規制対応)であり、その上に構築された最も信頼性の高いKYC対応型DEXとなっています。
■ $Kトークンとは?
Kintoのネイティブトークンである$Kトークンは、以下のようなユーティリティを担います。
- トランザクション手数料の支払い(Kinto内のすべての取引に必要)
- ガバナンス(プロトコル改善提案への投票)
- マイニングやステーキング、ネットワーク貢献者への報酬分配
$Kトークンの供給と分配

- 総供給量:100,000,000 K(1億枚)
- ネットワーク:Ethereumネットワーク
- 取引開始:2025年3月31日(上場日)
- 分配内訳:
- 55%:コミュニティ(エアドロップ、インセンティブ、トレジャリー含む)
- 25%:投資家(プライベートセール・パートナー)
- 20%:チームおよびアドバイザー
Kトークンの大部分はコミュニティに割り当てられており、分散性とエコシステムの活性化を重視した設計です。Kトークンはガバナンスによってその流動性と配布方針が決定され、オンチェーンで透明に管理される予定です。
ローンチから最初の6ヶ月間では、少なくとも 100 万ドルの自社買いを実施する予定だそうです。
トークンセールは2025年2月18日から2月20日までダッチオークション形式で行われ、総供給量1億枚のうち250万枚が完売。1トークンあたり15ドルで販売されました。
■ Kintoの登録方法
Kintoを利用するにはKYC(本人確認)を完了する必要があります。Kintoは規制準拠型のネットワークであるため、すべてのユーザーはKYCを通じて信頼された身元情報を提供することが求められます。

Kinto公式サイトにアクセスし「Get Started」を選択します。

メールアドレスを入力しCreate Accountを選択。(login画面になってる場合はすぐ下にCreate Accountへの切り替えがあります。)
セキュリティでPINコードが必要な場合は入力してください。

登録したメールアドレス宛にコードが届くので入力する。

「I’m an Individual」を選択

プロパイダーは「PLAID」を選択し、KYC(個人情報登録)へ進んでください。
KYC登録が済んだらウォレットの登録を行います。
①「Create Wallet」
②「1 of 2 keys」
③「+ ADD」よりEVMウォレット接続
④「Complete setup」で登録完了です。
Kintoへの入金方法
Kintoへの入金方法を説明します。まずはポートフォリオから「FUND」を選択します。

どこから入金するかを選びます。
・credit Card / クレジットカード
・External Wallet / 外部ウォレット(メタマスクなど)
・Coinbase取引所
・From Exchange / CEX取引所(Bitgetなど)
入金する際のネットワークはArb、Base、ETHから選びます。ウォレットからの入金はガス代となる手数料が必要なため、ETHをウォレットに入れておいてください。手数料が安いArbまたはBaseがおすすめです。

USDCを選択後、50ドル以上の金額を送金すると入金完了です。しばらくするとASSETSに反映されます。

Kintoから送金したい場合は「WITHDRAW」から外部ウォレットへ送金すればOKです。
$Kトークンの購入方法
2025年3月31日より$Kトークンは複数の取引所にて取引可能となります。
購入手順:
- Kintoまたは各取引所(例:Bitget、MEXC、Gate.ioなど)に登録
- USDTまたはUSDCを入金
- 各取引所で$Kを購入
\おすすめはBitget/

$Kの上場先情報(2025年3月29日時点)

| 取引所 | 上場日 | 取引ペア |
|---|---|---|
| Bitget | 2025年3月31日 | K/USDT |
| MEXC | 2025年3月31日 | K/USDT |
| Gate.io | 2025年3月31日 | K/USDT |
| Kraken | 2025年3月31日 | K/USDT |
| Kinto Exchange | 2025年3月31日 | K/USDT |
| Uniswap(予定) | 未定 | K/ETH(予定) |
今後はBinanceやBybitなどの大手取引所への上場も視野に入れられています。
まとめ
- KintoはKYCとモジュラー設計を備えた次世代Layer2プロジェクト
- $Kは手数料・ガバナンス・報酬に使用される重要なユーティリティトークン
- 2025年3月31日より複数の取引所でローンチ予定
- ステーキング機能により、ユーザーはネットワーク維持に貢献しながら報酬を得ることが可能
- コミュニティ重視のトークン配分設計により、長期的な分散とガバナンスが実現される見込み
Kintoは現実世界の金融とブロックチェーンの融合を目指す実践的プロジェクトであり、今後のDeFiやRegFi(規制対応型金融)の中核となる可能性を秘めています。Kintoの動向は今後も要注目です。
